記録*ちい妊娠出産の話
連続更新すみません。今日は夫が出張で長々とblogが書けるので( ̄▽ ̄)笑
はてなブログにしてからアクセス数が見れるようになり、実はいつもコメントしてくれてる人以外にも見てくれてる人がいるのかもしれないな〜と思いまして。
当時はつらくて書けなかったけど、忘れないように書いておこうと思います。
決して楽しい話ではないので苦手な方はスルーしてください*
ちいを妊娠中、初めて指摘されたのは脳室の大きさでした。
確か7ヶ月頃。毎度夫も付き添ってくれていたので一緒に聞きました。でも大きめなだけでまだ範囲内、次回赤ちゃんを詳しくチェックする胎児詳細超音波検査だからそのとき見ようね〜とのこと。(わっちゃんの時は希望者のみになってましたがちいの時には全員受けていました)
それからは先生に言われた水頭症について調べまくる日々でした。
そして胎児詳細超音波検査の日、脳室は前より小さくなってて問題なし!そうホッとしたのも束の間、次はFL(大腿骨?)の短さを指摘されました。
個性の範囲内だと思うけど一応診てもらってきて〜とそこのクリニックと提携してる医療センターへ。
忘れもしない3月13日でした。
あんな大きい病院なんてほとんど行ったことないのでそれだけでドキドキ…
長い時間エコーで診るので外来ではなく分娩室もある入院病棟で診てもらうことに。
長い時間でした。
先生は短いとかそういうことは何も言わず真剣に診ていました。
エコーが終わり応接間のような別室へ。
絶対大丈夫、ただ短足なだけ、大丈夫大丈夫、先生を待つ間そう信じて待ちました。
しかしそうではありませんでした。
最初なんと告げられたかは正直覚えていませんが、俯瞰で見ているような気分でした。
ああ、こういうシーンドラマで見たことあるなぁ、これって夢じゃないんだろうか…って。
診たところ頭が大きめで四肢が短い、軟骨無形成症の可能性が高い。助骨はそこまで小さくないから自発呼吸は可能だと思うけど生まれるまでは分からない。新生児科の先生と一緒にこれから週一でフォローします。
そんな話を聞いて、先生が新生児科の先生を呼びに出た後、堪えていた涙が溢れました。
不思議となんでうちの子が…とは思いませんでしたが、漠然とした将来の不安と、私たちは「普通の家族」にはなれないんだっていう気持ちでした。ただただ特別でなくていいから夫がいて、元気な赤ちゃんが生まれて、「普通」なだけ、何も高望みしてないのにって…
赤ちゃんのこと、私の口からはとても言えないので夫に両親たちに連絡してもらい、次の日すぐに母が来てくれました。その後は義両親も。
その日の晩はカツカレーを食べました。
今まで赤ちゃんに悪いかとアレコレ我慢してたのに病気になるなら食べてやる!ってやけ食いした気が。私は完全にストレスで太るタイプです(^^;; 普通食欲なくなるよね〜笑
その一週間くらいは涙って枯れないんだなーってほど泣きました。
妊婦さんを見ると、きっとあの人はなんの問題もなく赤ちゃん産むんだろうなって思ってつらかった。
子供を見ると、こんなにいるのにうちの子みたいに足が短い子ってなんでいないんだろうって思ってつらかった。
自転車に乗ってる中学生を見たら、ちいはいつか自転車に乗れるんだろうかって思ってつらかった。
妊婦だと否応なくおばさま方に声を掛けられます。「いつ生まれるの?」「楽しみね」「今一番幸せな時ね」一言一言がつらかった。
そして外に出るのが嫌になって引きこもっていました。
でもちいによって家族の絆はすごく強くなりました。夫も両親たちも、優しい言葉を掛けてくれ寄り添ってくれました。
だから前向きになれたと思います。
私は直接の知り合いではないですが、友人の兄弟や大学の先輩など軟骨ちゃんと何度も出会ったことがありましたし、色々な障害をもつ方々ともそういう関係でバイトをしていたので触れ合う機会がありました。そういう世界とは全く無縁だった夫の方がきっと不安だったと思います。どんな子が生まれてくるか想像も出来なかったと思います。
それでも私とちいを守ると言ってくれ、この人と結婚してよかったなぁと思いました。
そして色々考えて、このブログやFacebookなどで報告することにしました。
生まれた後に報告したら、きっとみんながなんと声を掛けたらいいか困ってしまうと思ったから。そうじゃなく、みんなにちいの誕生を祝って欲しかったんです。
父からもらった言葉で大切な言葉があります。
「ちいちゃんがたとえ病気をもって生まれてきても、みんなに祝福されて生まれてくることには変わりはない。そしてその先ちいちゃんが幸せになるということにも変わりはない。」(だいたいこんな内容でした)
ちいはかわいそうなんかじゃない。ただ小さい体をもって生まれてきただけ。そう思えました。
前向きになってからももちろん毎度伸びない足に凹むこともありました。
四肢が短くて頭が大きいって一体どんな姿の赤ちゃんが出てくるんだろうって不安になったり。
でも9ヶ月10ヶ月はこれでもかってほどアクティブに動きました。花見も何箇所巡ったか(^^;; 夫との最後の時間を満喫した気がします。
そしてちい誕生。
逆子のため予定帝王切開でした。
一瞬泣きかけて止まったのでハラハラしましたが、口の中の羊水?とかを出してもらい無事に泣いてくれて一安心。
看護師さんに見せてもらったちいは、そりゃあもう可愛くて可愛くて。
今までの不安が全部飛んで行きました。
こんな可愛い子が私たちから生まれたなんて〜とか思ってました←親バカ
今のわっちゃんくらいの時のちいです。
1人目ということもあり、本当に普通に育てました。むしろどうせアレコレ遅いんだし!と周りの子と比べなくていいので気が楽でした。
本当にそりゃあもう可愛くて、それだけでやってこられた気がします。引きこもるどころかむしろうちの子可愛いでしょ!って見てほしくて生後5ヶ月くらいから支援センターだの児童館だのあちこち連れまわしてました笑
1人目なので病院通いもリハビリ通いも特に苦痛ではなく…。中耳炎になりやすいと聞いたので、少しでも鼻が出たら1週間でも2週間でも毎日耳鼻科に鼻を吸いに通いました。そのおかげで耳鼻科の常連になり(笑)先生もスタッフさんもみんな覚えて優しくしてくれます☆
そんな鼻詰まってたら毎日鼻吸いにおいで〜ってスタンスの耳鼻科がすぐ近所にあったこともそうですが、今通っている大学病院で軟骨ちゃんにも詳しい先生に出会えたことも、あらゆる疾患の子がリハビリに通う大きな福祉施設が近くにあったことも、なんだか勝手に運命のように感じています。
ここで出会った友人たちも、誰もちいを揶揄するようなことは言わないし、変に特別扱いもせず接してくれていて、本当に感謝感謝です。
結婚する少し前に夫の転勤でたまたまここに引っ越してきましたが、こうなるようになってたんかな〜とか2人で話したりします(^^)
そんな誕生からもう3年。早いです。
来年から(抽選に受かれば)ちいは外の世界に飛び出していきます。そしたらきっとたくさん大変なことも待ってるんだろうな…。
でも夫と絶対守ろうねと先日話しました。
どうかいい友達が出来て、ちいが毎日この笑顔でいれるようにと祈るばかりです。
生まれる前、「普通の家族」になれないと嘆いたけど、今私たちは本当に普通の家族です。
ちいはこの体含めてちいだから。これがちいの普通だから。
もちろん病気は治って欲しいし背も大きくなれば言うことない。でもあの時に戻って軟骨ちゃんじゃない子が欲しかったかと言われたら悩むところです。
だってそれちいじゃないし。想像出来ません。
あれこれ山ほど心配は尽きないけれど、ちいの母親になれて本当に幸せです。
毎日怒ってばっかりだけど、ちゃんとちいにありがとうと伝えないといけないなと書いてて思いました。
この記事、イライラした時に読み返そう笑
長々と書いてしまいましたが(^^;;
こんなに長いのに読んでくれてありがとうございました。
blogをやっていたから本当にたくさんの方と出会えました。おちびちゃんず父母のみなさまとは、子供同士が認識しあって友達になるまで絶対ずっと繋がっていたいです。
ずっと仲間でいてやってください。
これからもちいとわっちゃん共々よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ♡